高齢者のマイホーム売却例

今から20年くらい前のお話です。

 

ご本人は70歳台のおかあさん。
10年ほど前にご主人に先立たれてお一人暮らし。
札幌市手稲区の住宅に30年ほど住まわれていました。
子供さんは娘さんお一人。
結婚されて東京で家庭を持って暮らしているとの事。

 

東京の娘さんは一人暮らしのお母さんをいつも心配している。
病気になっていないか?
もしかして、家の中で倒れていないだろうか?

 

おかあさんは、いたってお元気に見えた。
多分、ご近所とのお付き合いも何十年。
平穏に暮らしてこられたのだろう。
でも、遠く離れた娘さんは心配なのでしょう。

 

結局、娘さんの願いどおり、
ご自宅を売却して東京で娘さん家族と同居することに決まった。
つつがなく、売却を済ませ、最後のご挨拶をした。

 

長年住み慣れた家。
近くの友人たちと離れて、新たな東京の生活に馴染んでおられるか?

 

高齢になって、住環境を変えることは、大変な事。

 

 

今でも、おかあさんが住んでおられた家の近くを通るとそのことが気に掛かってしまう。

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