リフォーム提案での中古マンション売買例
今回の購入者の方はご夫婦お二人と猫2匹。
お二人とも、50歳になられたばかり。
第三者から (といっても私からなのですが・・・)
見ても、とても仲のよいお二人。
この話の前に、
ご購入いただいた、マンション売却依頼の経緯を・・・・・・・・・
約3ヶ月前、
以前のお客さまより、分譲マンション売却を考えている方をご紹介いただきました。
分譲リースMS
つまり、ご本人は住まなくて、賃貸で貸していたマンションでした。
私の悪いくせで、マンション所有者に
「なぜ、手放すのか?」
「手放したあと、どういう生活を計画しているのか?」
を必ず、聞いてしまうのです。
売る理由によっては、
「手放さないでいいのではないか?」
「こういう選択肢もあるのではないか?」
と余計なことを言ってしまう悪癖があるのです。
セオリーどおり、
「はい、分りました。
お買いになった当時の売買資料をできるだけ、揃えておいてください。
査定をさせていただきます。」
その後、
「今、売るとこれぐらいの価格になりますね。」
でいいのですが・・・・・・・・・・・
今回もオセッカイという悪い癖が、はじけたバネのように飛び出てきて、売却依頼主の今後の人生や生き方まで取材してしまいました。
当然、お話によっては、守秘義務にあたるところまでの内容になることも間々あります。
なぜ、そんなことまで首を突っ込むの?
と思われる方に場内アナウンスします。
「もし、自分が売主だったら、どうするか?」
を考えたいからです。
そんな訳で、
今回の売買理由をお聞きして、私も同じ結論になると思いましたので、売却依頼をお受けしました。
売買の仲介をお受けしたこのマンションは、
札幌市の中央区にあり、ペット飼育可能でやや広めの3LDKの物件でした。
多分、
犬や猫を飼っている方が購入希望層の大半を占めるだろうことは、想像に難くない特徴あるマンションでした。
大変、長らくお待たせしました。
ここから、
今回の主人公である前述の方が登場です。
仲の良いご夫婦は真剣に内覧されていましたが、しばらくして、奥様がポツッとつぶやきました。
「居間がちょっと狭いかな?」・・・・・
居間・食堂の広さは 13.8畳(フローリング)
なるほど!と思いまいした。
夫婦お二人では、居間で過ごす時間帯は多い。
猫2匹も傍らにいたり、いなかったり。
なるべく、
長く過ごす居住スペースは、ゆったり使いたいと思われる筈。
私は云いました。
「奥さん、居間を広くしますか?」
「どうするんですか?」
「居間つづきの和室(約6畳)、引き戸も押入れも外して約8畳分全部を、境目なしの居間とおなじような色のフローリングを貼りましょう。」
「そんなこと、できるんですか?」
「できます。
この部分には、構造上、大事な柱や梁がありません。
水回りにも影響がありません。」
私は、
ご夫婦に玄関から居間に入る開きドアのあるポイントに立っていただき、
「ここから、居間と和室を見てください。
押入れ部分もなくなって、和室がフローリングだと想像してみてください。
ある程度、広がりが分るでしょう?」
「なあーるほど!随分広くなるでしょうね」
このあと、
資金の打ち合わせやリフォーム工事の打ち合わせ等を行い、この仲のよいご夫婦が購入する運びになりました。
勿論、
入居される前に当方でリフォーム施工を完了し、今は快適にお暮らしになっているとのお葉書を頂いています。
マンションはある程度、間取り自由な空間でもあります。
今回はフォトを載せられず、残念です。