都市計画って重要?
今から、ずううぅぅぅっと前。
300年前より、ちょっとこっち、1997年ごろに思っていたこと。
ハウスメーカー、不動産部 部長時代。
「快適な住まい方ってなに?」を、
1日、5分程度、寝る前、睡眠薬代わりに考えていた頃。
ちょうど、
建物譲渡特約付定期借地権を利用した分譲マンションを筑波方式ではない、オリジナルの方式を考え、一人、悪戦苦闘していた時期。
と、ある日。
社内電話が鳴った。
「○○だが、今、10分ぐらい時間はあるか?」
はい、あります。
「ちょっと、社長室にきてくれるか?」
わかりました。今すぐ、伺います。
5分後。
「どうだ?子供さんも大きくなっただろう?いくつになった?」
5歳です。
「そうか。今度は大丈夫だな、じゃあ、ヨーロッパへ行ってこい!」
えっ、いつですか?
「11月だ。・・・・・・・5年前か?
アメリカにいってこいと云った時、おまえは、子供ができたから行けないと断っただろ?今度は許さん。行ってこい。」
・・・・・・・。分りました。
「都市視察だ。お前なりに何か感じてこい!」
てな訳で、
ミラノ・ヴェネチア・バルセローナ・パリに3週間ほど滞在した。
現地で強烈に感じた。
何百年にも耐えうる「街づくり都市計画」はとっても大事だと。
やはり、
古くは、防衛のための城壁で囲まれた都市国家であった、ヨーロッパ各都市は限られた地べた故、上の空間利用を余儀なくされた住環境。
上への空間利用は、
近代の「エレベーター・エスカレーター」の発明を、自然発生的に促していたのかも?
飛んだ?話でスイマセン。
★ヴェネチアで見たこと。
庶民のマンション?生活とその建物。
とある分譲マンション。
外観はボロボロ?
だが内部造作は住む人があくまで主人公になっている。
階段は石造り。
築300年は経っている建物だが、
ドアを開けたら、modern amenity。
螺旋階段。
円柱形のシャワールーム等、快適性そのもの。
★バルセローナ市役所、都市計画課で聞いたこと。
市東部5ブロックの都市再開発進行中だった。
プロジェクトの作成にあたっての考え方に共鳴した。
最初の主な骨は
・再生計画を役職関係なしに公募する。
・選ばれた計画作成者はヒラであろうと、そのプロジェクトの指揮責任者になる。
いろいろ、お話を聞いたり、質問して思った。
彼らの街づくりコンセプトには、
「マクロな調和性とミクロの快適性」の追求が根底にあるんじゃないか?と。
ちなみに、
バルセローナは札幌とほぼ同人口180万都市。
面積は約3分の1。
説明をしてくれた担当者が質問攻め?の私に最後に云った。
「日本人はいつきても、同じような事を聞く。あなたみたいな質問をする日本人は初めてだ。」
呆れた顔で云われてしまった。
日本にいても呆れられるのに、スペインでもか・・・・・。